GIHOZアップデート情報:ペアワイズテストと状態遷移テストのテストケースを生成するAPIの公開

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

最新のアップデート情報をお知らせします。

 

ペアワイズテストと状態遷移テストのテストケースを生成するAPIを公開しました!

今回のアップデートにより、JSON形式でテストモデルのデータを用意すれば、GIHOZのAPIを利用してペアワイズテストや状態遷移テストのテストケースを生成することができるようになりました。これまでGIHOZ用にテストモデルを作成する際は、GIHOZの画面上でパラメータと値や状態遷移図などを作成して保存する必要がありました。今回のアップデートにより、JSON形式のデータを作成できるGIHOZ以外の任意のツールで、テストモデルのデータを作成・保存することが可能になります。

 

APIを利用するには、まずAPIトークンを生成します。画面右上のユーザアイコンをクリックし、「APIトークン」を選択することで、APIトークン生成画面を開くことができます。「トークン生成」ボタンをクリックして新しいAPIトークンを生成します。手順の詳細はGIHOZのヘルプページをご参照ください。生成したAPIトークンは、他の人に見られないように安全に保管してください。

 

APIトークン作成

APIトークンの生成

APIトークン生成画面

APIトークン生成画面

APIトークンをBearerヘッダーに含めてHTTPリクエストを送ることでGIHOZのAPIを利用できます。ペアワイズテストのテストケースを生成したい場合、curlコマンドであれば以下のように実行します。リクエストボディに含めるJSONのデータ形式など、APIの詳細はGIHOZ API仕様をご参照ください。

 

$ curl -X POST -H 'Content-Type: application/json' -H 'Authorization: Bearer {api_token}' -d '{test_case_json}' https://gihoz-api.veriserve.co.jp/api/v1/test_cases/pair_wise

 

GIHOZ API仕様

GIHOZ API仕様

 

実際にテストケースを生成すると、以下のようなJSON形式のデータが得られます。

 

テストケースのJSONサンプル

テストケースのJSONサンプル

テストモデルにパラメータや値を追加する場合や、変更・修正する場合など、テストモデルのみ修正してAPIを実行すれば、すぐに修正済みのテストケースを生成することができます。

生成したテストケースのデータは、他のプログラムやスクリプト等でJSON形式のデータとしてご利用いただけます。例として、GIHOZのテストケースのデータをテスト管理ツールの入力データ形式に変換し、テスト管理ツールのAPIでテストケースを投入する、といった連携が可能となります。

ぜひ、皆さまが利用されているGIHOZ以外のツールと連携させてご利用ください。

 


 

今回は、GIHOZからペアワイズテストと状態遷移テストのテストケースを生成するAPIの公開についてお伝えしました。テスト技法を使って設計したテストモデル・ケースを、JSON形式で表現できるツールは珍しいのではないでしょうか。ぜひいろいろな活用方法をご検討いただき、ご利用いただければと思います!

APIやデータ形式についてのご意見・ご要望がありましたら、GIHOZの画面右上のフィードバックアイコンから、ぜひともフィードバックをお送りください。

 

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GIHOZの使い方:状態遷移テストのテストケースの作成方法

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

 

状態遷移テストはテスト対象の状態の変化を図や表で整理することで一覧性を高め、抜け漏れのないテストケースを作成する技法です。

この記事では状態遷移テストの作り方をご紹介します。

 

状態遷移図の作成方法


GIHOZの状態遷移図は、状態を表す四角形、状態の遷移を表す矢印、遷移を引き起こすイベント(矢印上にイベントの名称を記載)から構成されます。

状態遷移図

状態遷移図

例えば、ストップウォッチの状態の遷移を状態遷移図で整理してみましょう。仕様は以下の通りです。

  1. ストップウォッチには、スタートボタン、ストップボタン、リセットボタンの3つのボタンがある
  2. ストップウォッチは最初は時間の計測をせずに停止している
  3. ストップウォッチが停止しているときに、利用者がスタートボタンを押すと時間の計測を開始する
  4. ストップウォッチが時間の計測をしているときに、利用者がストップボタンを押すと計測を一時停止する
  5. ストップウォッチが一時停止しているときに、利用者がスタートボタンを押すと時間の計測を再開する
  6. ストップウォッチが一時停止しているときに、利用者がリセットボタンを押すと計測していた時間をリセットして計測を停止する

 

状態遷移図を作成するには、まず状態を識別します。上記の仕様を読むと、「停止している状態」「時間を計測している状態」「一時停止している状態」の3つの状態があることが分かります。GIHOZでは、状態遷移図の編集エリアでダブルクリックすることで新しい状態を作成できます。

ストップウォッチの状態

ストップウォッチの状態

 

次に、イベントと遷移を識別して状態遷移図に矢印を追加します。仕様の3~6に記載されている内容に基づいて状態遷移図を作成すると、次のようになります。GIHOZでは、ある状態から別の状態までマウスでドラッグアンドドロップすることで、遷移の矢印を引くことができます。遷移の矢印の上にイベントの文字列を入力できます。

 

ストップウォッチの状態遷移図

ストップウォッチの状態遷移図

 

このように仕様を状態遷移図に整理することで、状態から状態への遷移に必要なイベントが一目でわかります。

 

状態遷移表・テストケースの作成方法


GIHOZでは状態遷移図から、状態遷移表とテストケースをワンクリックで自動生成することができます。テストケースの網羅基準としては、0スイッチ~3スイッチを任意で選択できます。

状態遷移表とテストケースを生成

状態遷移表とテストケースを生成

スイッチの数値は、ある状態から別の状態への遷移において、途中で経由する状態の数を表します。0スイッチの場合、途中で他の状態は経由せずに「状態1→状態2」という遷移を網羅するようにテストケースを生成します。1スイッチの場合、途中に1個の状態を経由して、「状態1→状態2→状態3」という遷移を網羅するようにテストケースを生成します。

今回の例で生成される状態遷移表とテストケースは、それぞれ以下の通りです。状態遷移表は、状態とイベントをマトリクスにした形式と、遷移前の状態と遷移後の状態をマトリクスにした形式の、2種類が生成されます。

状態遷移表(状態×イベント)

状態遷移表(状態×イベント)

状態遷移表(前状態×後状態)

状態遷移表(前状態×後状態)

 

指定したスイッチ数のテストケース以外に、「無効遷移を含めた全遷移テストケース」が生成されます。「イベントが発生しても状態が変化しない」ということも含めてテストしたい場合、「無効遷移を含めた全遷移テストケース」をご利用ください。

無効遷移を含めた全遷移テストケース

無効遷移を含めた全遷移テストケース

 

0スイッチテストケース~3スイッチテストケースは、テストケースの生成時に指定したものが生成されます。スイッチ数をいくつにすべきかについては、決まった答えはありませんので、テストの重要度やリスクに応じてご検討ください。GIHOZでは各スイッチ数のテストケースを簡単に生成できますので、一通り生成してテストケースの件数を見ながら実際にテストで使うテストケースを検討する、といった使い方も可能です。

0スイッチテストケース

0スイッチテストケース

1スイッチテストケース

1スイッチテストケース

2スイッチテストケース

2スイッチテストケース

3スイッチテストケース

3スイッチテストケース

今回の記事で紹介した状態遷移図、状態遷移表、テストケースは以下のページにて公開しています。GIHOZのアカウントをお持ちでない方でも内容を閲覧したり、編集操作を体験できますので、ぜひご覧ください。

gihoz.com

 


 

今回は状態遷移テストのテストケースの作成方法について解説しました。状態とイベントを適切に識別して状態遷移図を作成できれば、GIHOZを使って簡単に状態遷移テストのテストケースを網羅的に生成できます。ぜひご活用ください!

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

 

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GIHOZアップデート情報:テストモデル・ケース仕様一覧のUIの改善

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テストモデル・ケース仕様一覧に更新者の表示を追加しました

リポジトリに複数のユーザを招待して作業している場合にどのテストケースを誰が最後に更新したか分かるようにしてほしい、というご要望を受け、更新者の表示を追加しました。既存のテストモデル・ケース仕様は更新者が「-」と表示されますが、今後は、最後にテストモデル・ケース仕様を保存したユーザのユーザIDが表示されます。

更新者の表示

更新者の表示を追加

テストモデル・ケース仕様一覧からリポジトリ一覧への導線を改善しました

これまではヘッダに常にリポジトリ一覧へのリンクを表示していましたが、誤ってクリックされるユーザもいらっしゃいました。そこで、ヘッダのリンクは廃止し、テストモデル・ケース仕様一覧にパンくずリストを追加しました。また、どのリポジトリを開いているかを識別しやすくするためにリポジトリの所有者のユーザIDの表示も追加しました。

リポジトリ一覧への導線の改善

パンくずリストを追加

 

ユーザメニューの中にもリポジトリ一覧へのリンクを追加しました。アカウント設定画面やAPIトークン作成画面からリポジトリ一覧に戻りたい場合は、このメニューをご利用ください。

リポジトリ一覧へのリンクを追加

リポジトリ一覧へのリンクを追加

 


 

今回はテストモデル・ケース仕様一覧のUIの改善についてお伝えしました。細かい改善も含めて、ユーザの皆さまからの声を元に改善を進めてまいります。気になったことや、追加してほしい機能などありましたら、ぜひGIHOZの画面右上のフィードバックアイコンからフィードバックをお送りください!

 

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GIHOZアップデート情報:テストモデル・ケース仕様にコメントを記載できるように

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最新のアップデート情報をお知らせします。

 

テストモデル・ケース仕様にコメントを記載できるようになりました

テスト設計の意図やレビューのコメントを残したいというユーザの皆さまからの声にお応えし、テストモデル・ケース仕様にコメントを記載できる機能をリリースしました!

今回のアップデートにより、テストモデル・ケース仕様ごとにコメントやコメントへの返信を記載することができます。テスト設計の意図を書き残したい場合や、レビュー・修正のコメントのやり取りを行いたい場合にご利用いただけます。

 

保存済みのテストモデル・ケース仕様を開き、保存ボタンの隣にあるコメントのアイコンを押すことで、コメントを表示・記載できます。

 

コメントアイコンをクリック

コメントアイコンをクリック

「コメントする」ボタンをクリックするか、新規コメント作成アイコンをクリックすることで、新しいコメントを作成できます。

新規コメントを作成

新規コメントを作成

 

コメントへの返信、コメントの編集・削除は、コメントの右下のアイコンから実施できます。

コメントへの返信・コメントの編集・削除

コメントへの返信・コメントの編集・削除

コメントの編集は、自身が書き込んだコメントに対してのみ実施できます。コメントの削除については、リポジトリの管理者はすべてのコメントに対して実施でき、リポジトリのメンバーは自身が書き込んだコメントに対してのみ実施できます。この仕様を整理したデシジョンテーブルは以下となります。

権限ごとのコメントの編集・削除

権限ごとのコメントの編集・削除

新着コメントがある場合、テストモデル・ケース仕様を開くと、下の画像の右側のような新着コメントを示すアイコンが表示されます。新着コメントがあった場合は、アイコンをクリックしてコメントの内容をご確認ください。

新着コメントがない場合(左)とある場合(右)のアイコン

新着コメントがない場合(左)とある場合(右)のアイコン

 


 

今回は最新のアップデート情報をお伝えしました。テスト設計において、「その条件をなぜ選んだのか?」「その組み合わせはどんな意図で作ったのか?」といった意図の情報を残すことは重要です。意図を残すことで、テストケースのレビューや再利用をしやすくなります。ぜひ、GIHOZ上でテストモデル・ケース仕様にコメントを記載してみてください!

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

  

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GIHOZアップデート情報:公開リポジトリのURLを共有した際にテスト技法ごとの画像が表示されるように、その他UIの改善

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1. 公開リポジトリのテストケースのURLをチャットやSNS等で共有した際にテスト技法ごとの画像が表示されるようになりました

公開リポジトリで作成したテストケースのURLを他の人に共有する際、テスト技法に応じて表示される画像が切り替わるようになりました。具体的には、テスト技法ごとに以下のように画像が表示され、どのテスト技法で作成したテストケースなのか一目で分かるようになりました。勉強で作成したテストケースなど、公開可能なデータはぜひ公開リポジトリを活用して共有していただければと思います。

 

f:id:gihoz:20211008163326p:plain

ペアワイズテストのURLを共有した場合

f:id:gihoz:20211008163401p:plain

状態遷移テストのURLを共有した場合

f:id:gihoz:20211008163453p:plain

デシジョンテーブルのURLを共有した場合

f:id:gihoz:20211008163522p:plain

境界値分析のURLを共有した場合

f:id:gihoz:20211008163543p:plain

クラシフィケーションツリー法のURLを共有した場合

2. UIの改善

いくつかUIの改善をご紹介します。

 

各テスト技法のページで、編集領域を画面の横幅いっぱいに拡張しました。

デシジョンテーブルで条件の組み合わせが多い場合や、クラシフィケーションツリーでクラス・クラシフィケーションが多い場合などでも、画面の横幅いっぱいまで編集内容を表示することができ、編集やレビューをしやすくなりました!

画像では分かりづらいですが、同じPC・ブラウザで作業していると今までよりも多くの列を表示できており、編集が快適です。

 

f:id:gihoz:20211008181019p:plain

デシジョンテーブルの列数が多い場合

 

ペアワイズテストのパラメータと値の表に行番号を表示しました。

テストケースのレビューで指摘する際に行番号で伝えるなど、コミュニケーションの際にご利用いただけます!

f:id:gihoz:20211011104111p:plain

行番号の表示



アカウント設定に関するヘルプページを追加しました。

GIHOZでは、ログイン後に右上のユーザアイコンからアカウントに関する設定やアカウントの削除を実施できます。これらの設定に関するヘルプページを追加しました。

 

f:id:gihoz:20211008181424p:plain

アカウント設定に関するヘルプページ

 


 

今回は公開リポジトリのURLを共有した際に表示される画像の変更と、UIの改善についてお伝えしました。テスト技法の学習や練習にGIHOZの公開リポジトリをご利用いただき、その成果をSNSやブログ等で発信してみてはいかがでしょうか。もちろん、非公開リポジトリで業務でもご活用ください!

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

  

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GIHOZの使い方:デシジョンテーブルの整理(圧縮)

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

 

前回のGIHOZの使い方の記事ではデシジョンテーブルの使い方・作り方をご紹介いたしました。使ってみたけどこのままでは実行しなくてもいいパターンも網羅されてしまってそのままだと使いづらい等ありませんでしたでしょうか?

この記事では作成したデシジョンテーブルの整理(圧縮)の解説と、GIHOZのデシジョンテーブルでの操作をご紹介いたします。

 

デシジョンテーブルの整理(圧縮)


デシジョンテーブルを用いたテストケースは、条件の組み合わせを全網羅する形で作成すると膨大な数になりがちです。条件の分岐処理のフローが明確になっていて、確実にそのフローの通りに動くと判断できる場合、デシジョンテーブルを整理することでテストの件数を削減することが可能です。(ただし、ブラックボックステストでは全網羅する方が良い場合が多いです。)

上記の内容を踏まえて、前回の記事で作成した以下のテストを整理してみましょう。

gihoz.hatenablog.com

f:id:gihoz:20210715165648p:plain

このテストケースは以下のフローチャートのように処理が実行されている場合は整理することができます。

f:id:gihoz:20210930172330p:plain

このフローチャートが正しい場合はサービスタイム外であれば確実に割引なしになり、またどちらかのサービスタイム中で対象商品であれば会員であるかどうかは関係なく10%か15%割引になるということがわかります。
これらを踏まえた上で、以下のようにテストケースを整理します。

f:id:gihoz:20210930151021p:plain

上のようにマークを外したテストケースが今回省略可能なテストケースになります。

2のテストケースはイブニングサービスタイム中で、対象商品である場合、会員かどうかは関係なく10%割引のためテストケースの整理ができます。

6のテストケースは2と同じようにナイトサービスタイム中で、対象商品であるため、会員かどうかは関係なく15%割引になるためテストケースの整理ができます。

10~12のテストケースについてはサービスタイム外の場合になるのですが、どの条件でも割引なしとなるのでテストケースを省略することができます。

マークを外したテストケースを列ごと削除し、動作に影響しない条件を「-」に変更すると、以下のようになります。列の削除は右クリックメニューから実施できます。

f:id:gihoz:20211004115347p:plain

こうしてデシジョンテーブルの整理をすることで、デシジョンテーブルが見やすくなるとともに、テストの件数を削減することができました。

初めにお伝えしたように、デシジョンテーブルを整理する場合、条件の分岐処理のフローが明確になっている必要があります。フローが明確でない場合にむやみにテストケースを省略すると、テスト漏れに繋がる可能性がありますので、ご注意ください。

この記事執筆時点のGIHOZではサポートしていませんが、原因結果グラフやCFD法といったテスト技法を用いると、最初から整理(圧縮)された状態のデシジョンテーブルを得ることができます。これらのテスト技法についてはインターネットで検索すれば解説が見つかりますので、興味のある方は調べてみてください。

 

今回の記事で紹介したデシジョンテーブルは以下からご覧いただけます。

整理前のデシジョンテーブル

整理後のデシジョンテーブル

 


 

今回はデシジョンテーブルの整理(圧縮)の方法について解説しました。適切にデシジョンテーブルを整理することで、テストの件数を削減することができます。条件の分岐処理のフローが明確になっている場合は、デシジョンテーブルを整理することをぜひご検討ください!

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

  

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GIHOZアップデート情報:ペアワイズテストで特定の組み合わせを含めたり、パラメータのグループごとに組み合わせの網羅度を指定可能に

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

最新のアップデート情報をお知らせします。ペアワイズテストでこれまで以上に高度な組み合わせオプションの指定が可能になりました!

1. ペアワイズテストで特定の組み合わせを含めてテストケースを生成できるようになりました

「特定の組み合わせを含める」の入力欄に、以下のようにパラメータと値の組み合わせを入力することで、特定の組み合わせを含むテストケースを生成できるようになりました。必ずテストしたい組み合わせを指定する場合や、パラメータや値が追加された際に以前作成した組み合わせは維持したままでテストケースを追加したいという場合にご利用ください。

 

特定の組み合わせを含める

特定の組み合わせを含める

 

例えば、以下のようにOSとブラウザとテスト対象のバージョンの組み合わせでテストを実施したあとに、対象ブラウザにEdgeが追加されたとします。

パラメータと値(仕様追加前)

パラメータと値(仕様追加前)

組み合わせ(仕様追加前)

組み合わせ生成結果(仕様追加前)

このような場合はパラメータと値の表にEdgeを追記するとともに、「特定の組み合わせを含める」に以下のように入力することで、既存の組み合わせはそのままで、Edgeを含めた組み合わせのみ追加で生成できます。

 

パラメータと値(仕様追加後)

パラメータと値(仕様追加後)

 

特定の組み合わせを含める

特定の組み合わせを含める

 

組み合わせ生成結果(仕様追加後)

組み合わせ生成結果(仕様追加後)

 

上記のサンプルは以下のリンクで公開しています。

 

gihoz.com

 

 

2. ペアワイズテストでパラメータのグループごとに組み合わせの網羅度を指定可能になりました

パラメータのグループごとに、組み合わせるパラメータ数を指定できる「サブモデル」という機能を追加しました。特定のパラメータのグループに対しては全組み合わせを網羅したいなど、組み合わせの網羅度をパラメータのグループごとに指定したい場合にご利用ください。

サブモデルは以下のようにPICTと同様の記法で入力します。

サブモデル

サブモデル

 

パラメータと値が次のように入力されている場合、下の「組み合わせ生成結果のイメージ」のように組み合わせが生成されます。

パラメータと値

パラメータと値

 

組み合わせの生成結果のイメージ

組み合わせ生成結果のイメージ

 

上記のサンプルは以下のリンクで公開しています。

gihoz.com

 


 

今回はペアワイズテストのアップデートについてお伝えしました。「特定の組み合わせを含める」や「サブモデル」を使用すると、これまで以上に様々な組み合わせを生成することができます。組み合わせテストを設計する際に、ぜひご活用ください!

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

  

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