VSTePの適用事例のご紹介

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

 

GIHOZは、2023年3月29日にVSTePによるテスト分析機能をリリースしました。

本記事では、この機能を利用して実際にテスト分析を行った事例をご紹介します。

ぜひVSTePを活用する際の参考にしてください。

 

VSTePを使ったテスト分析のやり方については、以下の資料をご覧ください。

speakerdeck.com

 

事例①:炊飯器の炊飯機能のテスト分析


炊飯器の炊飯機能を対象として、テスト分析を行った事例です。インターネット上に公開されている炊飯器のマニュアルをテストベースとしました。

 

事例は以下のURLで公開しています。

https://gihoz.com/organizations/gihoz/repositories/Sample/vstep/c3a9e6dc-a802-4e09-982c-874117e6421e

 

テスト観点図の一部

テスト観点図の一部

この事例では、炊飯器の炊飯機能に対するテスト観点を、「テスト対象機能」「状態」「入力条件」「出力」「悪条件」に分けて整理しています。他のテスト分析の手法でも利用される、ラルフチャートのような構造です。

テストフレームは大まかには以下の構造で作成しています。

 

「状態」または「入力条件」または「悪条件」 × 「テスト対象機能」 × 「出力」 

 

テストフレーム

テストフレーム

各テストフレームごとにテスト技法を適用するなどしてテストケースを作成していきます。

例えば、上記のテストフレームの場合、炊飯器内外のさまざまな物理的な状態と、炊飯器に入れる米・水・具材・調味料といったさまざまな入力条件を組み合わせてテストしようと考えたため、組み合わせる条件が多岐にわたります。このような場合は、ペアワイズテストなどの組み合わせテスト技法を適用して、組み合わせパターンの件数を抑えてテストケースを作成することが考えられます。

GIHOZを活用すれば、ペアワイズテストによる組み合わせパターンの生成を効率的に行うことができます。ペアワイズテストの解説は以下の記事をご覧ください。

 

www.veriserve.co.jp

 

 

事例②:Webアプリのアカウント設定画面のテスト分析


Webアプリのアカウント設定画面を対象として、テスト分析を行った事例です。GIHOZのアカウント設定画面・メールアドレス変更画面・パスワード変更画面の仕様をテストベースとしました。

 

事例は以下のURLで公開しています。

https://gihoz.com/organizations/gihoz/repositories/Sample/vstep/97430800-9e01-4f59-8ffb-fccf26d92128

 

テスト観点図の一部

テスト観点図の一部

この事例では、Webアプリのアカウント設定画面に対するテスト観点を、画面ごとにUIの要素を洗い出したほか、各画面で実施できる操作や処理の条件を洗い出して、整理しています。

テストフレームは大まかには以下の構造で作成しています。

 

「入力条件や操作」 × 「画面要素」 × 「出力」 

 

テストフレーム

テストフレーム

テストフレームの構造は事例①②ともに、「入力系のテスト観点」×「テスト対象(機能や画面要素)系のテスト観点」×「出力系のテスト観点」という構造を意識しています。必ずしもこの構造でなければいけないというわけではありませんが、このような構造を意識することで、テストフレームを作成しやすくなります。

 

事例②では一部のテストフレームに対して、デシジョンテーブルテストというテスト技法を適用してテストケースを作成しました。その事例も合わせて以下のURLで公開しています。

https://gihoz.com/organizations/gihoz/repositories/Sample/folders/7a7284c5-2364-4bfd-8e90-0fb919760a6e

デシジョンテーブル

デシジョンテーブル

 

テストフレームに対してテスト技法を指定して、VSTePとGIHOZの各テスト技法を連携する機能についても、開発を検討しています。今後のアップデートにご期待ください。

 


この記事では、VSTePの適用事例をご紹介しました。VSTePを適用してどのような成果物を作るかの参考になれば幸いです。VSTePによるテスト分析機能は今後も機能追加・改善を進めていきます。より良いツールにしていけるように、ぜひ皆さまにご利用いただき、お気づきの点があればフィードバックをお送りいただければと思います。

 

今回ご紹介した事例は、Miroを使って作成したものも以下のURLで公開しています。Miroを活用している方はこちらの事例も参考にしてください。

どちらの事例も、ブラウザで下記URLにアクセス後に vstep2023 と入力することで閲覧できます。

 

事例①:炊飯器の炊飯機能のテスト分析

https://miro.com/app/board/uXjVMahyOsA=/

 

事例②:Webアプリのアカウント設定画面のテスト分析

https://miro.com/app/board/uXjVMahBOOU=/

 

GIHOZチームではVSTePやテスト技法の使い方に関する勉強会も開催しています。connpassのベリサーブのイベントページにてご案内を随時出していますので、ぜひご確認ください。

veriserve-event.connpass.com

 

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GIHOZアップデート情報:VSTePによるテスト分析機能をリリースしました

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

最新のアップデート情報をお知らせします。

 

🎉🎉🎉VSTePによるテスト分析機能をリリース🎉🎉🎉

GIHOZはVSTeP(※1)の考案者である西康晴氏の監修のもと、新たに開発したVSTePによるテスト分析機能を2023年3月29日より提供を開始します。

これにより、テスト分析からテスト技法を活用したテストケースの作成までをGIHOZ上でシームレスに実施できるようになり、これまで以上にテストづくりを効率化できます。(※2)

なお、VSTePによるテスト分析機能は無償の🚩スタータープラン、有償の🌏ビジネスプランのいずれでもお使いいただけます。

 

※1 VSTeP(Viewpoint-based Software Test Engineering Process)は、電気通信大学の西康晴氏が考案したソフトウェアテスト開発方法論です。

※2 VSTePによるテスト分析の成果物と、GIHOZがサポートしているテスト技法を連携する機能を、今後リリース予定です

 

VSTePによるテスト分析機能では、以下を実施できます。

 

・NGT(※3)によるテスト観点図の作成

NGTの記法に従い、テスト観点図を作成できます。テスト観点をツリー構造の図で整理でき、どのような観点でテストするのかを俯瞰しやすくなります。それによりテスト観点の抜け漏れの防止や、関係者によるレビューの効率向上につながります。

※3 NGT(Notation for Generic Testing)は、VSTePで定義されたテスト観点図の記法です。

 

 

・テストフレームの作成

テスト観点図で洗い出したテスト観点を組み合わせて、テストフレームを作成できます。今後、テストフレームに対してテスト技法を指定することで、GIHOZでサポートしているテスト技法を連携して利用できるようにする予定です。

 

 

・テスト分析の成果物のリポジトリへの保存・共有

作成した成果物はGIHOZ上のリポジトリに保存でき、他のユーザーを招待して共有することができます。

 

👇👇詳細は以下の記事をご覧ください。

www.veriserve.co.jp

 

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします!  

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GIHOZシステムメンテナンスのお知らせ(2023年3月2日 17:00~22:00)

いつもGIHOZをご利用いただきありがとうございます。 
 

システムメンテナンスのため、下記日程にてサービス停止を予定しております。 

皆様には大変ご不便をおかけしますことお詫び申し上げますとともに、 

なにとぞご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 

 
■システム停止期間:2023年3月2日(木)17:00~22:00 
 

※作業進捗により、前後する場合がございます。ご了承ください。 

※上記の時間帯は、GIHOZをご利用いただけません。編集中のテストモデル・ケース仕様は時間までに保存していただくようお願い致します。 

 

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。 

---------------------------------------------------------- 
株式会社ベリサーブ 
GIHOZサポート 
HomePage:https://www.veriserve.co.jp/gihoz 
Mail :support@gihoz.com 
---------------------------------------------------------- 

 
 
 
 
 
 

GIHOZアップデート情報:二要素認証の設定機能をリリース

日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。

最新のアップデート情報をお知らせします。

 

🎉二要素認証の設定機能をリリース🎉

account_setting_auth_set

GIHOZをより安心してご利用いただけるように、二要素認証を設定できるようになりました!

二要素認証をONにすると、GIHOZにログインする際、メールアドレスとパスワードの他に認証コードの入力が必要になります。認証コードを発行できるモバイル端末等をお持ちのご本人様のみ、GIHOZにログインすることが可能です!

 

二要素認証を設定するには、Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなどの認証アプリケーションを、お使いのモバイル端末等にインストールしてから設定を行ってください。

 

account_setting_auth_on

アカウント設定画面から二要素認証の設定画面を開くことができます。トグルボタンをONに切り替えると、上記のように設定手順・QRコードが表示されます。手順に従って、認証を行ってください。

 

認証コードの入力

二要素認証をONに設定している場合、ログインする際に上記のように認証コードの入力を求められます。モバイル端末等の認証アプリケーションを起動して、表示される認証コードを入力してください。

 

詳細は以下のヘルプページをご確認ください。

 

gihoz.com

 


今回は二要素認証の設定機能についてお伝えしました。ぜひご活用ください!

GIHOZはユーザの皆さまからの声を元に今後も改善を行っていきます。ぜひご利用いただき、感想やフィードバックをいただけると嬉しいです!

 

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします!  

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GIHOZアップデート情報:フォルダ機能をリリースしました

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最新のアップデート情報をお知らせします。

 

🎉フォルダ機能をリリース🎉

皆さまからご要望のあった、フォルダ機能をリリースしました!リポジトリ内にフォルダを作成して、テストモデル・ケース仕様を整理できます。

 

フォルダを作成するには、リポジトリ内の新規作成ボタンの横にある、フォルダ作成アイコンをクリックしてください。

フォルダ作成ダイアログ

表示されるダイアログにフォルダ名を入力して確定を押すことで、新しいフォルダを作成できます。フォルダにテストケースを移動したり、フォルダ内でテストケースを作成することも可能です!

詳細な操作説明はヘルプページをご確認ください。

 

現状では、フォルダは1階層のみ作成可能となっています。フォルダの中にフォルダを作成することはできませんので、ご注意ください。

 

フォルダ機能のリリースに伴い、テストモデル・ケース仕様一覧のページと、各テストモデル・ケース仕様のページののURLが以下の通り変更になりました。ただし、旧URLでもこれまで通りページの表示はできますので、ご安心ください。

 

  • テストモデル・ケース仕様一覧
    • 旧URL:gihoz.com/users/[ユーザ名]/repositories/[リポジトリ名]/documents
    • 新URL:gihoz.com/users/[ユーザ名]/repositories/[リポジトリ名]/folders/root_folder
  • 各テストモデル・ケース仕様
    • 旧URL:gihoz.com/users/[ユーザ名]/repositories/[リポジトリ名]/documents/[テスト技法名]/[テストケースUUID]
    • 新URL:gihoz.com/users/[ユーザ名]/repositories/[リポジトリ名]/[テスト技法名]/[テストケースUUID]

 

※有償プランにてオーガニゼーションをご利用いただいている場合、上記URLの users/[ユーザ名] の部分が organizations/[オーガニゼーション名] となります。

 


今回はフォルダ機能のアップデートをお伝えしました。リポジトリ単位では整理し辛かったテストケースの整理にぜひご利用ください。GIHOZはユーザの皆さまからの声を元に今後も改善を行っていきます。ぜひご利用いただき、感想やフィードバックをいただけると嬉しいです!

 

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします!  

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GIHOZアップデート情報:セキュリティ強化したGIHOZ有償プランをリリースしました

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最新のアップデート情報をお知らせします。

 

🎉🎉🎉セキュリティ強化した有償プランをリリース🎉🎉🎉

GIHOZは2022年10月27日からセキュリティ強化やオーガニゼーションの管理機能を追加した有償プランを含む新プランでのサービス提供を開始します。

 

新プランには有償の🌏ビジネスプランと無償の🚩スタータープランをご用意しています。

法人向けビジネスプランをご利用いただくと、IPアドレス制限等の機能を利用でき、データとプロジェクトへのメンバーのアクセスを、厳重なセキュリティと管理機能で管理できます。

スタータープランでは、これまでのオープンβ版と同様に、各種テスト技法を利用してテストケースを生成する機能や、リポジトリへ他のユーザを招待してテストケースを共有する機能を無償でご利用いただけます。

 

👇👇詳細は以下の記事をご覧ください。

www.veriserve.co.jp

 

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GIHOZアップデート情報:状態遷移図の色変更、状態遷移表からのテストケース作成、デシジョンテーブル・CFD法の組み合わせ作成上限の緩和

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最新のアップデート情報をお知らせします。

 

状態遷移図の遷移や状態の色を変更できるようになりました!

画像のように状態や遷移の色を変更することができるようになりました。
これまでより視覚的にわかりやすい状態遷移図を作成しやすくなるかと思います。

 

色を変更したい状態や遷移をクリックして選択し、編集エリアの下にある「状態の色」または「遷移の色」のリストから、任意の色を選択することで、色を変更できます。

 

状態遷移テストで状態遷移表からのテストケース作成が可能になりました!

状態遷移図を作成せずに、状態遷移表からテストケースを作成できる機能を追加しました。

状態遷移図の作図エリアの下にある「状態遷移表の入力」というボタンをクリックすると状態遷移表を入力することができます。

他のツールで状態遷移表をすでに作成してある場合、GIHOZ上で状態遷移表にコピー&ペーストするだけで、全遷移テストケースとN-switchテストケースを作成できます。
「状態×イベント」の状態遷移表、「前状態×後状態」の状態遷移表のどちらからでもテストケースを作成可能です。

 

デシジョンテーブルやCFD法で組み合わせの作成上限を512件に拡張しました!

これまで組み合わせの作成上限は、デシジョンテーブルテストでは128件、CFD法では256件まででしたが、今回のアップデートにより512件まで作成できるようになりました。組み合わせ生成にかかる時間も軽減しています!

 


今回は使いやすさや利便性の上がるアップデートをまとめてお伝えしました。GIHOZはユーザの皆さまからの声を元に今後も改善を行っていきます。ぜひご利用いただき、感想やフィードバックをいただけると嬉しいです!

 

GIHOZチームではconnpassで定期的にテスト技法勉強会を開催しています。以下のグループでイベントを公開しております。ぜひご確認ください。

 

veriserve-event.connpass.com

 

今後ともGIHOZをよろしくお願いいたします。

  

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