日頃からテスト技法ツールGIHOZをご利用いただき誠にありがとうございます。
GIHOZのペアワイズテストにはさまざまなオプション機能があります。オプション機能を利用することで確実にテストしたい組み合わせをテストケースに反映したり、組み合わせの生成結果を変えたり、最小の組み合わせを生成することができます。
この記事ではペアワイズテストで組み合わせを作成する際に利用できる、オプションの利用方法についてご説明いたします。
オプションの設定方法
オプションを利用するにはテストケース作成ボタンの上にあるオプションの使用のトグルボタンをクリックしてください。
オプションの使用をオンにすることで「組み合わせるパラメータ数」、「作成方法」、「特定の組み合わせを含める」、「サブモデル」の四つのオプションが利用可能になります。
各項目についての説明をしていきます。
組み合わせるパラメータ数
組み合わせの網羅をするパラメータの数を変更します。
デフォルトでは2になっており、2つのパラメータ同士の組み合わせを網羅する組み合わせを作成します。
1にすると、全ての値が1回ずつ登場するように組み合わせが出力されます。
3以上にすると作成されるテストケースの数が非常に多くなり組み合わせの生成に時間がかかる場合があります。ご利用時は注意してください。
生成方法
組み合わせの作成時のシード値を変更することができます。この値を変更することで同じパラメータと値から、デフォルトとは異なるテストケースを出力することができます。
「デフォルト」ではパラメータと値を変更しない限り、何度作成しなおしても同じ組み合わせが表示されます。
「ランダム生成」を選択すると入力欄が表示され、シード値を設定できます。
入力した値によって作成されるテストケースが変わります。どのように変わるかは組み合わせを作成するまで分からないため、気に入った組み合わせを得られなかった場合は、シード値を変更して再度組み合わせを作成してください。
「最小の組み合わせを探索」を選択すると試行回数の入力欄が表示され、入力した試行回数だけ組み合わせの作成を行い、最も組み合わせの件数が少ないテストケースを表示します。試行回数に大きい数値を入力すると、入力した回数だけ組み合わせの作成を繰り返すため、テストケースの作成に時間がかかります。
特定の組み合わせを含める
「特定の組み合わせを含める」オプションを利用することで、テストしたい組み合わせを含んだテストケースを作成することができます。
表の一行目にはパラメータの名前を入力し、二行目以降には一行目に書いたパラメータ同士の値の組み合わせを入力します。
上の画像のように入力した場合、パラメータTypeの値がPrimaryとパラメータCompressionの値がonの組み合わせ、パラメータTypeの値がSingleとパラメータSizeの値が500の組み合わせがそれぞれテストケースに必ず含まれるようになります。
サブモデル
「サブモデル」オプションを利用することで、組み合わせるパラメータ数を特定のパラメータ間で指定できます。 サブモデルの入力欄に以下の形式でテキストを入力してください。
{パラメータ名1,パラメータ名2, ...}@組み合わせを網羅する数
入力例としてはこちらになります。
上図のようにサブモデルを入力すると、Type, Size, Format method67, Compressionの間を3ワイズで網羅します。
この記事では、ペアワイズテストのオプションの使い方について解説しました。3パラメータ間の組み合わせ網羅でテストケースを作成したい、デフォルト設定で作成されたテストケースだと必要な組み合わせが出てくれない、このパラメータ間は網羅率を上げておきたい等、作成する際にちょっと気になったところがある方は、オプションを上手く活用していろいろな組み合わせの生成にチャレンジしてください。
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